第131章
詩 131:0
ダビデがよんだ都もうでの歌
131
詩 131:1
主よ、わが心はおごらず、わが目は高ぶらず、わたしはわが力の及ばない大いなる事と/くすしきわざとに関係いたしません。
詩 131:2
かえって、乳離れしたみどりごが、その母のふところに安らかにあるように、わたしはわが魂を静め、かつ安らかにしました。わが魂は乳離れしたみどりごのように、安らかです。
詩 131:3
イスラエルよ、今からとこしえに/主によって望みをいだけ。
第132章
詩 132:0
都もうでの歌
132
詩 132:1
主よ、ダビデのために、そのもろもろの辛苦をみこころにとめてください。
詩 132:2
ダビデは主に誓い、ヤコブの全能者に誓いを立てて言いました、
詩 132:3
「わたしは主のために所を捜し出し、ヤコブの全能者のためにすまいを求め得るまでは、わが家に入らず、わが寝台に上らず、わが目に眠りを与えず、わがまぶたにまどろみを与えません」。
詩 132:4
(3節に合節)
詩 132:5
(3、4節に合節)
詩 132:6
見よ、われらはエフラタでそれを聞き、ヤアルの野でそれを見とめた。
詩 132:7
「われらはそのすまいへ行って、その足台のもとにひれ伏そう」。
詩 132:8
主よ、起きて、あなたの力のはこと共に、あなたの安息所におはいりください。
詩 132:9
あなたの祭司たちに義をまとわせ、あなたの聖徒たちに喜び呼ばわらせてください。
詩 132:10
あなたのしもべダビデのために、あなたの油そそがれた者の顔を、しりぞけないでください。
詩 132:11
主はまことをもってダビデに誓われたので、それにそむくことはない。すなわち言われた、「わたしはあなたの身から出た子のひとりを、あなたの位につかせる。
詩 132:12
もしあなたの子らがわたしの教える/契約と、あかしとを守るならば、その子らもまた、とこしえに/あなたの位に座するであろう」。
詩 132:13
主はシオンを選び、それをご自分のすみかにしようと望んで言われた、
詩 132:14
「これはとこしえにわが安息所である。わたしはこれを望んだゆえ、ここに住む。
詩 132:15
わたしはシオンの糧食を豊かに祝福し、食物をもってその貧しい者を飽かせる。
詩 132:16
またわたしはその祭司たちに救を着せる。その聖徒たちは声高らかに喜び呼ばわるであろう。
詩 132:17
わたしはダビデのために/そこに一つの角をはえさせる。わたしはわが油そそがれた者のために/一つのともしびを備えた。
詩 132:18
わたしは彼の敵に恥を着せる。しかし彼の上にはその冠が輝くであろう」。
第133章
詩 133:0
ダビデがよんだ都もうでの歌
133
詩 133:1
見よ、兄弟が和合して共におるのは/いかに麗しく楽しいことであろう。
詩 133:2
それはこうべに注がれた尊い油がひげに流れ、アロンのひげに流れ、その衣のえりにまで流れくだるようだ。
詩 133:3
またヘルモンの露がシオンの山に下るようだ。これは主がかしこに祝福を命じ、とこしえに命を与えられたからである。
第134章
詩 134:0
都もうでの歌
134
詩 134:1
見よ、夜、主の家に立って/主に仕えるすべてのしもべよ、主をほめよ。
詩 134:2
聖所にむかってあなたがたの手をあげ、主をほめよ。
詩 134:3
どうぞ主、天と地を造られた者、シオンからあなたを祝福されるように。
第135章
詩 135:1
主をほめたたえよ、主のみ名をほめたたえよ。主のしもべたちよ、ほめたたえよ。
詩 135:2
主の家に立つ者、われらの神の家の大庭に立つ者よ、ほめたたえよ。
詩 135:3
主は恵みふかい、主をほめたたえよ。主は情ぶかい、そのみ名をほめ歌え。
詩 135:4
主はおのがためにヤコブを選び、イスラエルを選んで、おのれの所有とされた。
詩 135:5
わたしは主の大いなることと、われらの主のすべての神に/まさることとを知っている。
詩 135:6
主はそのみこころにかなう事を、天にも地にも、海にもすべての淵にも行われる。
詩 135:7
主は地のはてから雲をのぼらせ、雨のためにいなずまを造り、その倉から風を出される。
詩 135:8
主は人から獣にいたるまで、エジプトのういごを撃たれた。
詩 135:9
エジプトよ、主はおまえの中に、しるしと不思議とを送って、パロとそのすべてのしもべとに臨まれた。
詩 135:10
主は多くの国民を撃ち、力ある王たちを殺された。
詩 135:11
すなわちアモリびとの王シホン、バシャンの王オグ、ならびにカナンのすべての国々である。
詩 135:12
主は彼らの地を嗣業とし、その民イスラエルに嗣業として与えられた。
詩 135:13
主よ、あなたのみ名はとこしえに絶えることがない。主よ、あなたの名声はよろずよに及ぶ。
詩 135:14
主はその民をさばき、そのしもべらにあわれみをかけられるからである。
詩 135:15
もろもろの国民の偶像はしろがねと、こがねで、人の手のわざである。
詩 135:16
それは口があっても語ることができない。目があっても見ることができない。
詩 135:17
耳があっても聞くことができない。またその口には息がない。
詩 135:18
これを造る者と、これに信頼する者とはみな、これと等しい者になる。
詩 135:19
イスラエルの家よ、主をほめよ。アロンの家よ、主をほめよ。
詩 135:20
レビの家よ、主をほめよ。主を恐れる者よ、主をほめまつれ。
詩 135:21
エルサレムに住まわれる主は、シオンからほめたたえらるべきである。主をほめたたえよ。
第136章
詩 136:1
主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:2
もろもろの神の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:3
もろもろの主の主に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:4
ただひとり大いなるくすしきみわざを/なされる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:5
知恵をもって天を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:6
地を水の上に敷かれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:7
大いなる光を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:8
昼をつかさどらすために日を造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:9
夜をつかさどらすために月と、もろもろの星とを造られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:10
エジプトのういごを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:11
イスラエルをエジプトびとの中から/導き出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:12
強い手と伸ばした腕とをもって、これを救い出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:13
紅海を二つに分けられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:14
イスラエルにその中を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:15
パロとその軍勢とを紅海で/打ち敗られた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:16
その民を導いて荒野を通らせられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:17
大いなる王たちを撃たれた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:18
名ある王たちを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:19
アモリびとの王シホンを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:20
バシャンの王オグを殺された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:21
彼らの地を嗣業として与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:22
そのしもべイスラエルに嗣業として/これを与えられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:23
われらが卑しかった時に/われらをみこころにとめられた者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:24
われらのあだからわれらを/助け出された者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:25
すべての肉なる者に食物を与えられる者に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
詩 136:26
天の神に感謝せよ、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。
第137章
詩 137:1
われらは/バビロンの川のほとりにすわり、シオンを思い出して涙を流した。
詩 137:2
われらはその中のやなぎにわれらの琴をかけた。
詩 137:3
われらをとりこにした者が、われらに歌を求めたからである。われらを苦しめる者が楽しみにしようと、「われらにシオンの歌を一つうたえ」と言った。
詩 137:4
われらは外国にあって、どうして主の歌をうたえようか。
詩 137:5
エルサレムよ、もしわたしがあなたを忘れるならば、わが右の手を衰えさせてください。
詩 137:6
もしわたしがあなたを思い出さないならば、もしわたしがエルサレムを/わが最高の喜びとしないならば、わが舌をあごにつかせてください。
詩 137:7
主よ、エドムの人々がエルサレムの日に、「これを破壊せよ、これを破壊せよ、その基までも破壊せよ」と/言ったことを覚えてください。
詩 137:8
破壊者であるバビロンの娘よ、あなたがわれらにしたことを、あなたに仕返しする人はさいわいである。
詩 137:9
あなたのみどりごを取って/岩になげうつ者はさいわいである。
第138章
詩 138:0
ダビデの歌
138
詩 138:1
主よ、わたしは心をつくしてあなたに感謝し、もろもろの神の前であなたをほめ歌います。
詩 138:2
わたしはあなたの聖なる宮にむかって伏し拝み、あなたのいつくしみと、まこととのゆえに、み名に感謝します。あなたはそのみ名と、み言葉を/すべてのものにまさって高くされたからです。
詩 138:3
あなたはわたしが呼ばわった日にわたしに答え、わが魂の力を増し加えられました。
詩 138:4
主よ、地のすべての王はあなたに感謝するでしょう。彼らはあなたの口のもろもろの言葉を/聞いたからです。
詩 138:5
彼らは主のもろもろの道について歌うでしょう。主の栄光は大きいからです。
詩 138:6
主は高くいらせられるが低い者をかえりみられる。しかし高ぶる者を遠くから知られる。
詩 138:7
たといわたしが悩みのなかを歩いても、あなたはわたしを生かし、み手を伸ばしてわが敵の怒りを防ぎ、あなたの右の手はわたしを救われます。
詩 138:8
主はわたしのために、みこころをなしとげられる。主よ、あなたのいつくしみは/とこしえに絶えることはありません。あなたのみ手のわざを捨てないでください。
第139章
詩 139:0
聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌
139
詩 139:1
主よ、あなたはわたしを探り、わたしを知りつくされました。
詩 139:2
あなたはわがすわるをも、立つをも知り、遠くからわが思いをわきまえられます。
詩 139:3
あなたはわが歩むをも、伏すをも探り出し、わがもろもろの道をことごとく知っておられます。
詩 139:4
わたしの舌に一言もないのに、主よ、あなたはことごとくそれを知られます。
詩 139:5
あなたは後から、前からわたしを囲み、わたしの上にみ手をおかれます。
詩 139:6
このような知識はあまりに不思議で、わたしには思いも及びません。これは高くて達することはできません。
詩 139:7
わたしはどこへ行って、あなたのみたまを離れましょうか。わたしはどこへ行って、あなたのみ前をのがれましょうか。
詩 139:8
わたしが天にのぼっても、あなたはそこにおられます。わたしが陰府に床を設けても、あなたはそこにおられます。
詩 139:9
わたしがあけぼのの翼をかって海のはてに住んでも、
詩 139:10
あなたのみ手はその所でわたしを導き、あなたの右のみ手はわたしをささえられます。
詩 139:11
「やみはわたしをおおい、わたしを囲む光は夜となれ」とわたしが言っても、
詩 139:12
あなたには、やみも暗くはなく、夜も昼のように輝きます。あなたには、やみも光も異なることはありません。
詩 139:13
あなたはわが内臓をつくり、わが母の胎内でわたしを組み立てられました。
詩 139:14
わたしはあなたをほめたたえます。あなたは恐るべく、くすしき方だからです。あなたのみわざはくすしく、あなたは最もよくわたしを知っておられます。
詩 139:15
わたしが隠れた所で造られ、地の深い所でつづり合わされたとき、わたしの骨はあなたに隠れることがなかった。
詩 139:16
あなたの目は、まだできあがらないわたしのからだを見られた。わたしのためにつくられたわがよわいの日の/まだ一日もなかったとき、その日はことごとくあなたの書にしるされた。
詩 139:17
神よ、あなたのもろもろのみ思いは、なんとわたしに尊いことでしょう。その全体はなんと広大なことでしょう。
詩 139:18
わたしがこれを数えようとすれば、その数は砂よりも多い。わたしが目ざめるとき、わたしはなおあなたと共にいます。
詩 139:19
神よ、どうか悪しき者を殺してください。血を流す者をわたしから離れ去らせてください。
詩 139:20
彼らは敵意をもってあなたをあなどり、あなたに逆らって高ぶり、悪を行う人々です。
詩 139:21
主よ、わたしはあなたを憎む者を憎み、あなたに逆らって起り立つ者を/いとうではありませんか。
詩 139:22
わたしは全く彼らを憎み、彼らをわたしの敵と思います。
詩 139:23
神よ、どうか、わたしを探って、わが心を知り、わたしを試みて、わがもろもろの思いを/知ってください。
詩 139:24
わたしに悪しき道のあるかないかを見て、わたしをとこしえの道に導いてください。
第140章
詩 140:0
聖歌隊の指揮者によってうたわせたダビデの歌
140
詩 140:1
主よ、悪しき人々からわたしを助け出し、わたしを守って、乱暴な人々からのがれさせてください。
詩 140:2
彼らは心のうちに悪い事をはかり、絶えず戦いを起します。
詩 140:3
彼らはへびのようにおのが舌を鋭くし、そのくちびるの下にはまむしの毒があります。〔セラ
詩 140:4
主よ、わたしを保って、悪しき人の手からのがれさせ、わたしを守って、わが足をつまずかせようとする/乱暴な人々からのがれさせてください。
詩 140:5
高ぶる者はわたしのためにわなを伏せ、綱をもって網を張り、道のほとりにわなを設けました。〔セラ
詩 140:6
わたしは主に言います、「あなたはわが神です。主よ、わが願いの声に耳を傾けてください。
詩 140:7
わが救の力、主なる神よ、あなたは戦いの日に、わがこうべをおおわれました。
詩 140:8
主よ、悪しき人の願いをゆるさないでください。その悪しき計画をとげさせないでください。〔セラ
詩 140:9
わたしを囲む者がそのこうべをあげるとき、そのくちびるの害悪で彼らをおおってください。
詩 140:10
燃える炭を彼らの上に落してください。彼らを穴に投げ入れ、再び上がることのできないようにしてください。
詩 140:11
悪口を言う者を世に立たせないでください。乱暴な人をすみやかに災に追い捕えさせてください」。
詩 140:12
わたしは主が苦しむ者の訴えをたすけ、貧しい者のために正しいさばきを行われることを知っています。
詩 140:13
正しい人は必ずみ名に感謝し、直き人はみ前に住むでしょう。
第141章
詩 141:0
ダビデの歌
141
詩 141:1
主よ、わたしはあなたに呼ばわります。すみやかにわたしをお助けください。わたしがあなたに呼ばわるとき、わが声に耳を傾けてください。
詩 141:2
わたしの祈を、み前にささげる薫香のようにみなし、わたしのあげる手を、夕べの供え物のようにみなしてください。
詩 141:3
主よ、わが口に門守を置いて、わがくちびるの戸を守ってください。
詩 141:4
悪しき事にわが心を傾けさせず、不義を行う人々と共に/悪しきわざにあずからせないでください。また彼らのうまき物を食べさせないでください。
詩 141:5
正しい者にいつくしみをもってわたしを打たせ、わたしを責めさせてください。しかし悪しき者の油をわがこうべに/そそがせないでください。わが祈は絶えず彼らの悪しきわざに/敵しているからです。
詩 141:6
彼らはおのれを罪に定める者にわたされるとき、主のみ言葉のまことなることを学ぶでしょう。
詩 141:7
人が岩を裂いて地の上に打ち砕くように、彼らの骨は陰府の口にまき散らされるでしょう。
詩 141:8
しかし主なる神よ、わが目はあなたに向かっています。わたしはあなたに寄り頼みます。わたしを助けるものもないままに/捨ておかないでください。
詩 141:9
わたしを守って、彼らがわたしのために設けたわなと、悪を行う者のわなとをのがれさせてください。
詩 141:10
わたしがのがれると同時に、悪しき者をおのれの網に陥らせてください。
第142章
詩 142:0
ダビデがほら穴にいた時によんだマスキールの歌、祈
142
詩 142:1
わたしは声を出して主に呼ばわり、声を出して主に願い求めます。
詩 142:2
わたしはみ前にわが嘆きを注ぎ出し、み前にわが悩みをあらわします。
詩 142:3
わが霊のわがうちに消えうせようとする時も、あなたはわが道を知られます。彼らはわたしを捕えようと/わたしの行く道にわなを隠しました。
詩 142:4
わたしは右の方に目を注いで見回したが、わたしに心をとめる者はひとりもありません。わたしには避け所がなく、わたしをかえりみる人はありません。
詩 142:5
主よ、わたしはあなたに呼ばわります。わたしは言います、「あなたはわが避け所、生ける者の地でわたしの受くべき分です。
詩 142:6
どうか、わが叫びにみこころをとめてください。わたしは、はなはだしく低くされています。わたしを責める者から助け出してください。彼らはわたしにまさって強いのです。
詩 142:7
わたしをひとやから出し、み名に感謝させてください。あなたが豊かにわたしをあしらわれるので、正しい人々はわたしのまわりに集まるでしょう」。
第143章
詩 143:0
ダビデの歌
143
詩 143:1
主よ、わが祈を聞き、わが願いに耳を傾けてください。あなたの真実と、あなたの正義とをもって、わたしにお答えください。
詩 143:2
あなたのしもべのさばきに/たずさわらないでください。生ける者はひとりもみ前に義とされないからです。
詩 143:3
敵はわたしをせめ、わがいのちを地に踏みにじり、死んで久しく時を経た者のように/わたしを暗い所に住まわせました。
詩 143:4
それゆえ、わが霊はわがうちに消えうせようとし、わが心はわがうちに荒れさびれています。
詩 143:5
わたしはいにしえの日を思い出し、あなたが行われたすべての事を考え、あなたのみ手のわざを思います。
詩 143:6
わたしはあなたにむかって手を伸べ、わが魂は、かわききった地のように/あなたを慕います。〔セラ
詩 143:7
主よ、すみやかにわたしにお答えください。わが霊は衰えます。わたしにみ顔を隠さないでください。さもないと、わたしは穴にくだる者のように/なるでしょう。
詩 143:8
あしたに、あなたのいつくしみを聞かせてください。わたしはあなたに信頼します。わが歩むべき道を教えてください。わが魂はあなたを仰ぎ望みます。
詩 143:9
主よ、わたしをわが敵から助け出してください。わたしは避け所を得るためにあなたのもとにのがれました。
詩 143:10
あなたのみむねを行うことを教えてください。あなたはわが神です。恵みふかい、みたまをもって/わたしを平らかな道に導いてください。
詩 143:11
主よ、み名のために、わたしを生かし、あなたの義によって、わたしを悩みから救い出してください。
詩 143:12
また、あなたのいつくしみによって、わが敵を断ち、わがあだをことごとく滅ぼしてください。わたしはあなたのしもべです。
第144章
詩 144:0
ダビデの歌
144
詩 144:1
わが岩なる主はほむべきかな。主は、いくさすることをわが手に教え、戦うことをわが指に教えられます。
詩 144:2
主はわが岩、わが城、わが高きやぐら、わが救主、わが盾、わが寄り頼む者です。主はもろもろの民をおのれに従わせられます。
詩 144:3
主よ、人は何ものなので、あなたはこれをかえりみ、人の子は何ものなので、これをみこころに、とめられるのですか。
詩 144:4
人は息にひとしく、その日は過ぎゆく影にひとしいのです。
詩 144:5
主よ、あなたの天を垂れてくだり、山に触れて煙を出させてください。
詩 144:6
いなずまを放って彼らを散らし、矢を放って彼らを打ち敗ってください。
詩 144:7
高い所からみ手を伸べて、わたしを救い、大水から、異邦人の手から/わたしを助け出してください。
詩 144:8
彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。
詩 144:9
神よ、わたしは新しい歌をあなたにむかって歌い、十弦の立琴にあわせてあなたをほめ歌います。
詩 144:10
あなたは王たちに勝利を与え、そのしもべダビデを救われます。
詩 144:11
わたしを残忍なつるぎから救い、異邦人の手から助け出してください。彼らの口は偽りを言い、その右の手は偽りの右の手です。
詩 144:12
われらのむすこたちはその若い時、よく育った草木のようです。われらの娘たちは宮の建物のために刻まれた/すみの柱のようです。
詩 144:13
われらの倉は満ちて様々の物を備え、われらの羊は野でちよろずの子を産み、
詩 144:14
われらの家畜はみごもって子を産むに誤ることなく、われらのちまたには悩みの叫びがありません。
詩 144:15
このような祝福をもつ民はさいわいです。主をおのが神とする民はさいわいです。
第145章
詩 145:0
ダビデのさんびの歌
145
詩 145:1
わが神、王よ、わたしはあなたをあがめ、世々かぎりなくみ名をほめまつります。
詩 145:2
わたしは日ごとにあなたをほめ、世々かぎりなくみ名をほめたたえます。
詩 145:3
主は大いなる神で、大いにほめたたえらるべきです。その大いなることは測り知ることができません。
詩 145:4
この代はかの代にむかって/あなたのみわざをほめたたえ、あなたの大能のはたらきを宣べ伝えるでしょう。
詩 145:5
わたしはあなたの威厳の光栄ある輝きと、あなたのくすしきみわざとを深く思います。
詩 145:6
人々はあなたの恐るべきはたらきの勢いを語り、わたしはあなたの大いなることを宣べ伝えます。
詩 145:7
彼らはあなたの豊かな恵みの思い出を言いあらわし、あなたの義を喜び歌うでしょう。
詩 145:8
主は恵みふかく、あわれみに満ち、怒ることおそく、いつくしみ豊かです。
詩 145:9
主はすべてのものに恵みがあり、そのあわれみはすべてのみわざの上にあります。
詩 145:10
主よ、あなたのすべてのみわざはあなたに感謝し、あなたの聖徒はあなたをほめまつるでしょう。
詩 145:11
彼らはみ国の栄光を語り、あなたのみ力を宣べ、
詩 145:12
あなたの大能のはたらきと、み国の光栄ある輝きとを人の子に知らせるでしょう。
詩 145:13
あなたの国はとこしえの国です。あなたのまつりごとはよろずよに/絶えることはありません。
詩 145:14
主はすべて倒れんとする者をささえ、すべてかがむ者を立たせられます。
詩 145:15
よろずのものの目はあなたを待ち望んでいます。あなたは時にしたがって彼らに食物を与えられます。
詩 145:16
あなたはみ手を開いて、すべての生けるものの願いを飽かせられます。
詩 145:17
主はそのすべての道に正しく、そのすべてのみわざに恵みふかく、
詩 145:18
すべて主を呼ぶ者、誠をもって主を呼ぶ者に/主は近いのです。
詩 145:19
主はおのれを恐れる者の願いを満たし、またその叫びを聞いてこれを救われます。
詩 145:20
主はおのれを愛する者をすべて守られるが、悪しき者をことごとく滅ぼされます。
詩 145:21
わが口は主の誉を語り、すべての肉なる者は世々かぎりなく/その聖なるみ名をほめまつるでしょう。
第146章
詩 146:1
主をほめたたえよ。わが魂よ、主をほめたたえよ。
詩 146:2
わたしは生けるかぎりは主をほめたたえ、ながらえる間は、わが神をほめうたおう。
詩 146:3
もろもろの君に信頼してはならない。人の子に信頼してはならない。彼らには助けがない。
詩 146:4
その息が出ていけば彼は土に帰る。その日には彼のもろもろの計画は滅びる。
詩 146:5
ヤコブの神をおのが助けとし、その望みをおのが神、主におく人はさいわいである。
詩 146:6
主は天と地と、海と、その中にあるあらゆるものを造り、とこしえに真実を守り、
詩 146:7
しえたげられる者のためにさばきをおこない、飢えた者に食物を与えられる。主は捕われ人を解き放たれる。
詩 146:8
主は盲人の目を開かれる。主はかがむ者を立たせられる。主は正しい者を愛される。
詩 146:9
主は寄留の他国人を守り、みなしごと、やもめとをささえられる。しかし、悪しき者の道を滅びに至らせられる。
詩 146:10
主はとこしえに統べ治められる。シオンよ、あなたの神はよろず代まで統べ治められる。主をほめたたえよ。
第147章
詩 147:1
主をほめたたえよ。われらの神をほめうたうことはよいことである。主は恵みふかい。さんびはふさわしいことである。
詩 147:2
主はエルサレムを築き、イスラエルの追いやられた者を集められる。
詩 147:3
主は心の打ち砕かれた者をいやし、その傷を包まれる。
詩 147:4
主はもろもろの星の数を定め、すべてそれに名を与えられる。
詩 147:5
われらの主は大いなる神、力も豊かであって、その知恵ははかりがたい。
詩 147:6
主はしえたげられた者をささえ、悪しき者を地に投げ捨てられる。
詩 147:7
主に感謝して歌え、琴にあわせてわれらの神をほめうたえ。
詩 147:8
主は雲をもって天をおおい、地のために雨を備え、もろもろの山に草をはえさせ、
詩 147:9
食物を獣に与え、また鳴く小がらすに与えられる。
詩 147:10
主は馬の力を喜ばれず、人の足をよみせられない。
詩 147:11
主はおのれを恐れる者と/そのいつくしみを望む者とをよみせられる。
詩 147:12
エルサレムよ、主をほめたたえよ。シオンよ、あなたの神をほめたたえよ。
詩 147:13
主はあなたの門の貫の木を堅くし、あなたのうちにいる子らを祝福されるからである。
詩 147:14
主はあなたの国境を安らかにし、最も良い麦をもってあなたを飽かせられる。
詩 147:15
主はその戒めを地に下される。そのみ言葉はすみやかに走る。
詩 147:16
主は雪を羊の毛のように降らせ、霜を灰のようにまかれる。
詩 147:17
主は氷をパンくずのように投げうたれる。だれがその寒さに耐えることができましょうか。
詩 147:18
主はみ言葉を下してこれを溶かし、その風を吹かせられると、もろもろの水は流れる。
詩 147:19
主はそのみ言葉をヤコブに示し、そのもろもろの定めと、おきてとを/イスラエルに示される。
詩 147:20
主はいずれの国民をも、このようにはあしらわれなかった。彼らは主のもろもろのおきてを知らない。主をほめたたえよ。
第148章
詩 148:1
主をほめたたえよ。もろもろの天から主をほめたたえよ。もろもろの高き所で主をほめたたえよ。
詩 148:2
その天使よ、みな主をほめたたえよ。その万軍よ、みな主をほめたたえよ。
詩 148:3
日よ、月よ、主をほめたたえよ。輝く星よ、みな主をほめたたえよ。
詩 148:4
いと高き天よ、天の上にある水よ、主をほめたたえよ。
詩 148:5
これらのものに主のみ名をほめたたえさせよ、これらは主が命じられると造られたからである。
詩 148:6
主はこれらをとこしえに堅く定め、越えることのできないその境を定められた。
詩 148:7
海の獣よ、すべての淵よ、地から主をほめたたえよ。
詩 148:8
火よ、あられよ、雪よ、霜よ、み言葉を行うあらしよ、
詩 148:9
もろもろの山、すべての丘、実を結ぶ木、すべての香柏よ、
詩 148:10
野の獣、すべての家畜、這うもの、翼ある鳥よ、
詩 148:11
地の王たち、すべての民、君たち、地のすべてのつかさよ、
詩 148:12
若い男子、若い女子、老いた人と幼い者よ、
詩 148:13
彼らをして主のみ名をほめたたえさせよ。そのみ名は高く、たぐいなく、その栄光は地と天の上にあるからである。
詩 148:14
主はその民のために一つの角をあげられた。これはすべての聖徒のほめたたえるもの、主に近いイスラエルの人々の/ほめたたえるものである。主をほめたたえよ。
第149章
詩 149:1
主をほめたたえよ。主にむかって新しい歌をうたえ。聖徒のつどいで、主の誉を歌え。
詩 149:2
イスラエルにその造り主を喜ばせ、シオンの子らにその王を喜ばせよ。
詩 149:3
彼らに踊りをもって主のみ名をほめたたえさせ、鼓と琴とをもって主をほめ歌わせよ。
詩 149:4
主はおのが民を喜び、へりくだる者を勝利をもって飾られるからである。
詩 149:5
聖徒を栄光によって喜ばせ、その床の上で喜び歌わせよ。
詩 149:6
そののどには神をあがめる歌があり、その手にはもろ刃のつるぎがある。
詩 149:7
これはもろもろの国にあだを返し、もろもろの民を懲らし、
詩 149:8
彼らの王たちを鎖で縛り、彼らの貴人たちを鉄のかせで縛りつけ、
詩 149:9
しるされたさばきを彼らに行うためである。これはそのすべての聖徒に与えられる誉である。主をほめたたえよ。
第150章
詩 150:1
主をほめたたえよ。その聖所で神をほめたたえよ。その力のあらわれる大空で主をほめたたえよ。
詩 150:2
その大能のはたらきのゆえに主をほめたたえよ。そのすぐれて大いなることのゆえに/主をほめたたえよ。
詩 150:3
ラッパの声をもって主をほめたたえよ。立琴と琴とをもって主をほめたたえよ。
詩 150:4
鼓と踊りとをもって主をほめたたえよ。緒琴と笛とをもって主をほめたたえよ。
詩 150:5
音の高いシンバルをもって主をほめたたえよ。鳴りひびくシンバルをもって主をほめたたえよ。
詩 150:6
息のあるすべてのものに主をほめたたえさせよ。主をほめたたえよ。